TUNIC(チュニック)

XBOX

プレーしたゲーム機

XBOX Series S
XBOX GAME PASS内のゲーム(2023年6月現在)

ほかにもPS、Switch、Steam等でプレー可能。

ストーリー

このゲームは、最初に明確なストーリーが全く提示されない。
いきなり島の端っこのようなところで主人公であるキツネ君が目覚める。
訳も分からず進んでいくと、まず木の棒が手に入る。
そして謎の空間に囚われた、自分と似たキツネ姿の「誰か」に会う。
囚われているわけだから救わなきゃならないと思いつつ、先へ進んでいく。

話を理解したければ、たびたび手に入る「説明書の断片」を集めるしかない。
(しかし手に入れても独自の文字で書かれている部分が多く、全容は分からない)

果たしてキツネ君は何を目的に戦っているのか?
救うべき「誰か」の正体は?

ゲーム概要

クォータービューのアクションと超難解な謎解き、両方を兼ね備えたゲーム。
アクションもかなり歯ごたえがある。
強化アイテムやポーションを集めて挑まないと、あっさりとやられる難易度だ。

ちなみに自分自身を強化する方法すら最初は分からない。
たびたび手に入る説明書の断片を集めることで
アイテムの使い方や主人公を強化する方法が分かるようになる。

主人公のキツネ君の攻撃方法は以下のとおり。

  1. 木の棒、剣による近接攻撃
    近くの相手を攻撃する。リーチはかなり短い。
    前転と組み合わせた攻撃もできる。
  2. 魔法攻撃
    射程は短いが相手を凍らせたり、直線距離を飛んでいく魔法を撃ったり
    ショットガンのように至近に散らばる弾を撃つことができる。

パッケージを見てもらえれば分かるが、非常にのどかな雰囲気が漂っている。
私も、他にハードな雰囲気のオープンワールドをやっていたので
何か気楽にやれるゲームはないかと探していて
これならのんびりやれそうだと、このゲームに手を出した。
で、その期待は裏切られた。

別に期待外れだったわけじゃない。ゲームとしては非常に面白いし、やりがいがある。
ただ、気楽にやれるような代物ではなかっただけだ。

物語の途中から不気味な雰囲気がところどころから漂ってくるようになる。
ファンタジーっぽい世界観なのに、いきなり廃工場のようなステージが出てきたり
敵もどんどん不気味になっていく。
説明書の断片の内容も、なんだか怪しげになってくる。
そして、囚われていた「誰か」をやっと助けられた……と思ったら
その「誰か」と戦闘になる。
彼(彼女?)は、確かに助けられるのを待っていた。
しかしそのためにはキツネ君が彼を倒したうえで、新たな守護者となって囚われるか
もしくはこの世界の謎を解き明かして2人とも助かるか、その2択しかないのだ。

ちなみに「誰か」と戦ってみると、とんでもなく強い。
相当やり込んで攻撃パターンを読むか、センスがないと勝てないだろう。
ゲームのオプションで自分を無敵にできるので、それを使えば勝てるが……
普通に戦ったらまず勝てない相手だ。

もう1つの選択肢、この世界の謎を解き明かす方法だが
こちらはこちらで相当レベルの高い謎を解かないとならない。
プレー中に集めた説明書の断片がその鍵を握っている。
普通に説明が書いてあるだけかと思いきや
何か手書きで書き加えられた箇所があり――。

いや、これをネットで調べたりせずに解いた人は本当にすごいと思う。
この謎を仕込んだ制作者の方もすごい。
単純なアクションゲームかと思ったが、かなりの曲者だった。

良かった点

  • 【アクションゲームとしての歯ごたえ】
    2D時代の「ゼルダの伝説」っぽい雰囲気がする。
    敵は割と強め、強化アイテムもなかなか見つからない。
    後半になるにつれてかなり厳しい難易度になるが
    無敵オプションという救済策もある。
  • 【冒険してる感】
    目的も分からず進んでいき、徐々に真実を知っていくスタイル。
    会話が全くないのが逆に良い。各所の仕草などで想像する余地を与えてくれる。
  • 【よくあるゲームの裏をかいた感じ】
    制作者は物語の基本、いわゆるお約束の部分をよく分かっているのだろう。
    分かったうえで裏切ってくる。見せ方もかなり巧妙だ。
    ゲームシステムについてもそれは同じで、基本は押さえつつも
    「そういうことだったのか!」という気付きを各所にもたらしてくれる。
    特に説明書の扱いはすごいと思った。
    ゲーム中に説明書をどんどん手に入れていって、しかもそれをよく読まないと
    システムも理解できず、最後の謎も解けないという……。
    昔とは違い、最近のゲームだと
    チュートリアルとして冒頭に操作説明をしてくれるようになっているので
    説明書なんて添え物のようなものだと思うようになっていたが、このゲームには驚かされた。
    ちゃんと説明書も読まなきゃだめだな、と思わせてくれる。
  • 【Bエンド】
    ぜひAエンドを見てからこちらを見てほしい。
    大団円を迎えるこのエンドを見たときは、思わず拍手を送りたくなるだろう。
    多分その拍手の半分くらいは、そこに至るまでの自分自身の苦労に向けられている気もするが。

悪かった点

  • 【特定の敵が強すぎる】
    私の腕が足りないだけかもしれないが……。
    採石場辺りから難易度がぐんと上がる気がする。
    良かった点では「歯ごたえ」と述べたが、人によっては詰む難易度だ。
  • 【謎解きが難しすぎる】
    ここでも重ねて言う。ヒントなしでBエンドに到達した人はすごい。
    説明書をよく読まないと分からないし、「よく見ないと」分からないようになっている。
    このゲーム独自の読めない文字が、さらに難解さに拍車をかけている。
    そして門を開ける方法も、1回の操作ミスで台無しになってしまうため
    開かないと、「自分の解釈は果たして正しかったのか?」というところまで疑ってしまう。
  • 【視点がほぼ固定されている】
    クォータービューの1方向からしかステージが見られない。
    地形は3Dなので見えない裏側の部分が出てくる。あえてそうしているのだろうが。
    たまに視点が移動してくれるが
    それ以外の場面ではいちいち柱の陰などにぶつかってみないと
    先があるのかどうか分からないというのは人によっては不満点だろう。

感想

一見すると使い古されたような、よくあるゲーム。
しかしその奥にはハードな性質が眠っている。

難解だハードだとさんざん言っているので、敬遠したくなる人もいるだろうが
ぜひプレーしてみてほしい。なるべくヒントなしで。
そうすれば昨今の親切すぎるゲームにはない
「解いたぞ!」という根本的かつ原始的な感動が味わえるだろう。

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